死んでいく②
それは突然やってきた。
私と彼女は共通な話題で気さくに話のできる間柄だった。
しかし彼女(仮名ユミ)はとんでもなく非常識な女性だった。
そんなユミが何の関係もない私の娘をイジメのターゲットにした。
そしてそのユミの醜い目で私の娘を睨んだ瞬間、私の身体の中から何かが抜けるのを感じた。
そう、また何かしらの災難がユミに降りかかるであろう瞬間を感じてしまった。
ユミは黒人大好きで、結婚もできない黒人と付き合って13年。
この黒人男性とセックスするときには必ずバイアグラを飲ませるというユミ。
私に視えたのは この交際相手の黒人男性が事件に巻き込まれるというもの。
アラフィフのユミには子どもはなく、血縁者もいない。
彼女にとって大切な黒人男性に今度は災難が降りかかるのが視えてしまった。
きっとそれにショックを受けたユミは衰弱して死んでいくだろう。。。というのも視えてしまった。
そうなったとしても、私はそれを祓うことはしない。
だって全然関係ない『祓ってくれる人』が災難に遭うのは心苦しいから。。。